全日写連香川県本部琴平支部
令和5年3月例会審査結果 |
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関西本部委員 大口 年昭選 |
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1 席 『 気合い 』 田中 淳 |
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今月、田中さんからはTシャツアートや人形供養などが寄せられた。弓道大会で狙いを定めての射る姿も良かったが正月、海岸で空手稽古に励む少女の熱意が上回った。練習着は既に濡れ、寒さに負けない蹴りとレンズに迫った足がポイントとして大きく光った。依頼しての撮影と思うが、精一杯練習する笑顔が可愛い。画面がいっぱいで窮屈に感じた。子どもの高さより低いローアングルで撮れば、足蹴りがもっと強調できた。超ワイドのため、後ろで稽古する人たちが小さくなった。28〜35_程度であれば背景が少し強まった。 |
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2 席 |
『挑 む』 |
片岡 英二 |
3 席 |
『暖を求めて』 |
宮崎 正樹 |
4 席 |
『正月三日目』 |
堀瀬 幸男 |
5 席 |
『女学生』 |
木田 晴造 |
6 席 |
『修 練』 |
田中 淳 |
7 席 |
『浜辺のブランコ』 |
片岡 英二 |
8 席 |
『射 る』 |
宮崎 正樹 |
9 席 |
『突 風』 |
片岡 英二 |
10 席 |
『寒くない』 |
堀瀬 幸男 |
総 評 3月例会は、5人から30点が寄せられた。紅葉から初春まで幅広いテーマとなった。毎月撮影の積み重ねが新しい作品の捻出と再挑戦のテーマが生まれる。3月は春先の旬として河津さくら始め地場の桜がほころび始まる。東かがわ市や宇多津町のひな祭りが始まり、春を呼ぶ。いい旬を撮ってほしい。支部のみなさんは、毎月テーマを求めた撮影がされていると思う。イベントを追ったものや日常の生活に写るものなど月例作品は多いようです。時には撮影旅行に出掛けたり、撮影会などのテーマを求めたものに挑戦されている。 県本部が主催する「県本部展」は各自が撮りためた優秀作品を審査、「香川の自然」を撮り続けたものコンテストなど目的をもって撮影した作品づくりがある。ある目的をもった作品作りと日常的にテーマを求めたものを合わせるとさらに広範囲に作品作りができる。日常写真には、生活感が感じる作品が取り組められる。街や路地を歩いて強い興味、関心が深まり、伝えたいことが明確化する。メリハリのある撮影フローで新天地が踏める。今撮影するジャンルに新しいテーマを加え、コンテストにチャレンジしてほしい。生活感のある身じかな写真をはじめ山里、島など過疎化しつつある生活感のあるものなど地域を決めて取り組み、場所を決めて挑戦。それも1年、2年かけて通うなどロングランの撮影を。ぜひテーマを求めて取り組んでほしい。6月には県展の募集が始まる。候補作品の引き出しと審査員の好みも念頭にいれて選出してほしい。1枚ものか、2〜3枚組か、新しいものに挑戦してほしい。美術館に行けば「単・組み」の考察ができる。みなさんのチャレンジ期待しています。 |
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令和4年11月例会審査結果 |
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関西本部委員 大口 年昭選 |
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1 席 『 的 』(3枚組) 田中 淳 |
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地元の百々手祭に使われる矢、的作りに取り組む様子をうまく捉えている。「真中の写真」が制作出来具合の様子が良く分かる。製作者が作った矢を見せる場面と、世話人の感謝の気持ちが合致する。有難いという雰囲気が画面に出ている。集会場の少し暗い雰囲気が一層情感が出ている。3枚組は、アップとロングを組み合わせ、動感を入れた作風も表現してほしい。 |
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2 席 |
『赤いカッパの少女』 |
片岡 英二 |
3 席 |
『小休止』 |
木田 晴造 |
4 席 |
『祝 福』 |
宮崎 正樹 |
5 席 |
『昔の風物』 |
堀瀬 幸男 |
6 席 |
『気分は?』 |
宮崎 正樹 |
7 席 |
『彼岸花』 |
片岡 英二 |
8 席 |
『地域の力』 |
堀瀬 幸男 |
9 席 |
『いつも一緒』 |
田中 淳 |
10 席 |
『大役を果たして』 |
田中 淳 |
総 評 11月月例は、5人から27点の作品が寄せられた。近場のイベントや琴平の祭などの作品が集まった。昔見慣れたもみ殻焼きの光景や、田畑に咲く彼岸花などが生活感を感じさせる作品が見られた。身近なところにいろんな情報が埋もれている。朝夕にも撮影に行きやすい。また1年を通じて春夏秋冬など季節や時間帯に応じた作品づくりに励める有利性もある。近くのいい場所、好きな場所を見つけ訪ねていこう。ふるさとを見直すいい機会だ。田舎暮しが見直されている。山間の暮しは、昔ながら生活の原点がある。生活を営む人たちを写しとめていこう。来年の1月末締め切り「香川の自然写真コンテスト」に応募しよう。自然の風景、野生の動植物など。撮り残した場所を写しとめ、応募しよう。 |
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令和4年9月例会審査結果 |
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関西本部委員 大口 年昭選 |
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1 席 『廻 周』 田中 淳 |
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先祖を偲んで行う虫送りの行事を上手く捉えている。画面構成も良く、前の人物を大きく扱い対角線に納め、奥行き感がある作品に仕上がった。相当高い山らしく、山あいの小径はローカル色があって良い。近くから広角で撮れれば1/15ストロボ同調、太鼓のブチをぶらし、動感を出してほしい。 |
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2 席 |
『こわくないよ!』 |
片岡 英二 |
3 席 |
『ひまわり畑にて』 |
宮崎 正樹 |
4 席 |
『くつろぐ』 |
堀瀬 幸男 |
5 席 |
『山郷七夕』 |
田中 淳 |
6 席 |
『ひととき』 |
片岡 英二 |
7 席 |
『息を合わせて』 |
宮崎 正樹 |
8 席 |
『バッチリ』 |
堀瀬 幸男 |
9 席 |
『生 還』 |
田中 淳 |
10 席 |
『火手かざして』 |
田中 淳 |
総 評 コロナ禍であるが、イベントが緩和されつつある。人数制限や観客などの制約の中実施されている。伝統芸能は開催しないと練習などが行われないので、後継者不足が生じる。伝統を守るために、世話人たちは躍起だ。 写真を楽しんで写真文化を守ろうとする仲間たちも多い。意欲が失われては困るので撮影会やコンテスト、講座開講もにぎやかだ。新しい仲間に呼びかけ写真作りの楽しさを広げよう。 |
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令和4年5月例会審査結果 |
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関西本部委員 大口 年昭選 |
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1 席 『朝日を浴びて』 田中 淳 |
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三椏の花が見ごろの頃、朝日が差し込む時を上手く捉えている。。陽の当ったミツマタ光芒が美しい。逆光のハレーションがポイントになった。ミツマタを主役にハイアングルに捉え画面が安定した。左の木立や屋根がもう少し入れば、原野の点景となった。 |
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2 席 |
『二つの讃岐富士』 |
堀瀬 幸男 |
3 席 |
『山 里』 |
片岡 英二 |
4 席 |
『春の風』 |
宮崎 正樹 |
5 席 |
『蜜を求めて』 |
木田 晴造 |
6 席 |
『新 緑』 |
堀瀬 幸男 |
7 席 |
『耕 起』 |
片岡 英二 |
8 席 |
『鍛 錬』 |
田中 淳 |
9 席 |
『摩天楼』 |
宮崎 正樹 |
10 席 |
『春うらら』 |
田中 淳 |
総 評 今月は5人から34点の作品が寄せられた。コロナ禍でイベントなどが少ない中、年明け以降春先までの身近な作品捉えた作品が集まった。田中さんの「愉快な出会い」は大道芸のコスチュームの動きの狙いは良かったが、少女のびっくりした顔がほしい。超ワイドレンズが捉えてほしかった。宮アさんの「混戦」は、タイトル通りだと背景はボカシした方が良かった。むしろ電線をぼかし、ビルの螺旋階段を捉えた左右の対比の方がおもしろかったのでは。気になった作品をコメントした。 月例は、毎月撮影することで季節感を感じさせてくれる。季節の花や景色など情景が楽しめる。コロナ禍の中で、イベントも緩和されつつあり夏のイベントに期待が出来そうだ。 次回の月例は7月とりまとめとなるので、5〜6月は田植えシーズンの作品を期待したい。棚田などは終えているが、満濃池ゆる抜き6月15日前後には田植えが始まる。田植え後1週間経ると苗が活着するころ、景色の映り込みを狙ってほしい。朝焼け、夕焼けの電車(琴電・JR)捉えてほしい。ネギ坊主も頭を出してくる。電車や人などいれて、おもしい顔を作ってほしい。県本部展8月30日とりまとめとなるので、作品の整理と加える作品作りも大事だ。公開審査で入賞を期待したい。 県展も6/10搬入、6/14審査、6/24発表、6/28展示の計画だ。審査員は上原耕作氏、大津佳子氏、関次和子氏(東京都写真美術館学芸員)が当たる。どんな作風を選ぶのか見守りたい。集まった作品の中から優秀作品を選ぶので、時の運もあり応募しないと入賞、入選ラインには届かない。ぜひ自信作を応募してほしい。作品は10点ほど選び知り合いや家族に見てもらい、引き伸ばしてほしい。作品づくリは目標を決めて撮影に取り組んでほしい。スナップを初め1年間かけて撮るもの。3年間かけて撮るものなどを選び、テーマを見つけた作品作りを日常切磋琢磨してほしい。 フォトコン5月号、コンテスト応募7か条で藤森順二さんは、@定番の撮影地を避け、自分独自の被写体探すべしAブレ、ボケには細心の注意を払うべしB応募作品の中に似たカットは入れないようにすべしC時には身近な人の感想も聞いてみるべしD最後まで自分の責任で作品作りすべしE他人の作品を数多く見るべしF安易な速写は避け、1枚で決められる力をつけるべしと「作者が独自に見つけ出し、新鮮な作品が求められている」と話している。 |
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