全日写連香川県本部琴平支部

令和42月例会審査結果

関西本部委員 大口 年昭選

 

1 席  『ストップ』  田中 淳

イルカと対峙するオートバイの出会いがおもしろい。赤のオートバイがイルカの進入を阻止するように見える。信号機の色合いを表し、望遠効果が出た。タイトルは「ストップ」とあるが「出会い」の方が合う。東かがわ市の海岸アートプロジェクトの取り組みだ。効果を高めるため、オートバイを切り詰め上一杯カットした。

2 席

『再利用』

堀瀬 幸男

3 席

『おひな様供養』

片岡 英二

4 席

『渚の恋』

木田 晴造

5 席

『晩 秋』

宮崎 正樹

6 席

『気合を入れて』

田中 淳

7 席

『跡』

片岡 英二

8 席

『えと造り』

堀瀬 幸男

9 席

『鬼 獣』

宮崎 正樹

10 席

『草とり』

木田 晴造

総 評

2月月例は、5人から33点が作品が寄せられた。個々の作品も身近なテーマを見つけ、内容の濃い作品となった。今年度は5月、7月、8月、11月,2月の5回の審査となった。

毎年レベルアップが図られ入賞率が高くなっている。1席〜3席の作品は主旨の分かる優秀作品となった。片岡さんの「タイガーキャット」はローでワイド系で切り取ると良くなる。田中さんの「何釣っているの」は、想像を掻き立てる。「一献」も初泳ぎの後の一杯のおいしさを感じる。

常にカメラを持ち歩き、いつでも撮影することが出会いの始まりで、い作品作りとなる。次年度もさらに県本部展、四国展、県展などの入賞目指して頑張ってほしい。

 

令和311月例会審査結果

関西本部委員 大口 年昭選

 

1 席  『青春ジャンプ』  田中 淳

若者の俊敏な動くをうまく捉えた。一人一人の表情も良い。浜辺の背景も良くスポーツ感が出た。

2 席

『異空間』

片岡 英二

3 席

『キツネが出た』

堀瀬 幸男

4 席

『かくれんぼ』

宮崎 正樹

5 席

『コスモスの丘』

木田 晴造

6 席

『柿日和』

片岡 英二

7 席

『デュエット』

田中 淳

8 席

『湖 畔』

宮崎 正樹

9 席

『作る人、見に行く人』

堀瀬 幸男

10 席

『式 場』

木田 晴造

総 評

11月下旬の紅葉前線も一段落。残る紅葉と雨の紅葉はまだいけそうだ。11月分は5人から33点が寄せられた。季節感のあるコスモスや彼岸花、県内の身近な光景など集まった。花のアップは少なかったが、来年は望遠効果がでる開放撮影に花の魅力を探ってほしい。紅葉も開放ボケ効果も期待したい。

組み写真が何枚か出品されたが、ストリーが必要。物語を表すための起承転結方式、流れを紹介するロング、アップ、ローなど角度を変え表情を切り取ってほしい。パネルにする場合3枚組みが多い。

香川の風景コンの締め切りが来年1月末。まだ2カ月あるので、冬場の光景に挑戦してほしい。農作物や光景を入れた靄、霧、雪など気象条件をにらんで撮影地を決めて置くことも大事だ。例えば山間に残る柿と回りの生活風情をアップするなど気に留めてほしい。

 

令和38月例会審査結果

関西本部委員 大口 年昭選

 

1 席  『ベイブ』  田中 淳

微笑ましい作品だ。赤ん坊の表情がいい。お父さんの愛情が如実に出ている。「私はあなただけを見つめます」とヒマワリの花言葉の通りの写真となった。作品は三角構図に納まり、画面が安定した。人物を強調するためトリミングした。お父さんの後側が空いているのでカット、バックを締めた。右のヒマワリカット。空も比率でトリミングした。

2 席

『サンセット』

宮崎 正樹

3 席

『激 浪』

片岡 英二

4 席

『通勤列車』

堀瀬 幸男

5 席

『ワンちゃん集合』

木田 晴造

6 席

『田へ急ぐ』

堀瀬 幸男

7 席

『灯 明』

片岡 英二

8 席

『雨模様』

田中 淳

9 席

『ドアを開けば』

宮崎 正樹

10 席

『ひまわり畑』

木田 晴造

総 評

8月の作品は、5人で36点が寄せられた。コロナ禍でイベント少ない中、出掛けて捉えたスナップや身近なヒマワリ畑など力作が集まった。撮影地点を変え、見かけない光景の作品が多かった。いままでのイベント中心から撮影するものを探した結果と思う。堀瀬さんの通勤列車や地下道の自転車が斬新で目に付いた。片岡さんの激浪への挑戦、田中さんの木守のツリークライミングは初めて見るもので、各自が新しい被写体を求めた結果が良と出た。1席の田中さんの「ベイブ」は、ヒマワリ畑で見つけた親子を被写体にするなど声をかけて撮影した成果だ。日々日常的に記録を残すもの、季節感のあるもの、イベントなどがある。1年間を掛けて取り組む四季や定点撮影などがある。展覧会や大作には、3年越しの長期テーマで捉えていくものがある。同支部は門前町の金毘羅さんを抱えており、金刀比羅宮のできごとや賑わいも日常の画材となる。また管内には伝統行事もたくさん残されており、農村文化を掘り起こしてほしい。物語で表現する方法も多い。主役だけでなく、背景、前景、光などを見極めるもの、例えばポスターなどと人物を対比さすなど、今年の県展作品にも何点か見受けた。創作もあったが、現地に合った人や小道具などを配置し、足し算で映像を描く手法も見られた。映画監督になって作品を作り上げること大事だ。今回、本元と修正後の2枚の写真で対比評価して見た。理解を得たと思うので、次回からはトリミング後の写真で紹介したい。

 

令和37月例会審査結果

関西本部委員 大口 年昭選

 

1 席  『天日干し』  田中 淳

「干しゼンマイ作り」など山里の暮しをテーマで撮影する田中さん。何度も訪ねることで作業の位置感を掴んでいる。狙い方の人物配置や背景など主役7・脇役3の画面構成ができている。

背景を抑え良くまとめた。色彩も良く季節感の魅力を見せている。

2 席

『ハッピーバルーン』

片岡 英二

3 席

『道端に咲く花』

宮崎 正樹

4 席

『蝶発生』

堀瀬 幸男

5 席

『フレンズ』

木田 晴造

6 席

『紅 雲』

田中 淳

7 席

『夜の調べ』

片岡 英二

8 席

『帰 路』

田中 淳

9 席

『ファミリー』

木田 晴造

10 席

『梅雨の頃』

宮崎 正樹

総 評

7月例会は、5月以降の作品が占めた。5人から海外の作品含めて35点が寄せられた。県本部コンテストの「香川の風景」をテーマにした作品挑戦も見られた。香川でしか見られない作品づくりに期待したい。コロナ禍でイベントが少なく、動物や鳥、昆虫などを画材にした作品が他の支部作品にも見られる。四季の風情を定点撮影など長期に取り組むテーマや中期や短期のテーマで作品を増やしてほしい。

地元まんのう町のヒマワリやソバ栽培なども格好の被写体だ。早朝や夕方にもいろんな出会いがある。朝の涼しい時間、夕ぐれの長い時間など地域のお年寄りや観光客など入れた作品が作れる。ヒマワリは望遠レンズで花の開放感や超広角レンズで真夏感を出してほしい。元、島が峯牧場付近で栽培されているソバもお年寄りとそば栽培の様子を捉えた作品作りに期待したい。

私事ですが、旧琴南町など農家や風景をモチーフにした作品作りに励んだ頃を思いだす。葉タバコの天日干しや棚田のキャベツ畑、稲作り、川沿いの炭焼き小屋、備中寺池の氷紋、雪の民家、子どもの遊びなど四季を通じて、出会いを求めて毎週通った。モノクロームやリバーサルなどカメラ3台で思い出の作品が生まれた。ゆうなぎ支部が発足して5年後、35歳で県展知事賞を受賞した「終焉」、勤労者美術展知事賞となった「晩秋」など懐かしい。旧仲南町の東山峠(塩入集落)、県境の三頭峠など「讃岐の峠冬景色」の個展もそのころ開いた。撮影指導してくれる人は少なく、図書館で日本画の構図を学んだ。モノクロで挑戦した高校野球も思い出の一つだ。

 

令和35月例会審査結果

関西本部委員 大口 年昭選

 

1 席  『田舎道』  田中 淳

春の風情が良く出た優秀な作品となった。かつての煙草乾燥小屋の壁などが重厚感を残し、カーブミラーが生活感を漂わせた。右画面に一人の老人が桜街道をひっそり歩き、田舎道の情感が出ている。乾燥小屋をメインに桜などを配し、春の風情を醸し出し素晴らしい作品となった。全国展に挑戦してほしい。

2 席

『ねがい札』

片岡 英二

3 席

『コーナー』

宮崎 正樹

4 席

『休 日』

木田 晴造

5 席

『終 焉』

堀瀬 幸男

6 席

『追 想』

田中 淳

7 席

『女子会』

片岡 英二

8 席

『青空の下で』

宮崎 正樹

9 席

『響』

田中 淳

10 席

『ホイアンの休日』

木田 晴造

総 評

気になるカメラ雑誌の休刊。コンテストを目指すカメラマンは、雑誌の休刊で目標が無くなった。アサヒカメラが94年の歴史を閉じ、2020-71125号で休刊した。日本カメラは73年間、通巻964号で2021-5月休刊。月刊カメラマンも2020-4月休刊。カメラ毎日も1985年休刊している。現在フォトコンテストが指南役だ。「フォトアサヒ」もしっかり学びたい。デジタルカメラの普及もあるが、スマートフォンが大きいだろう。カメラ機材を販売するカメラのキタムラも昨年、CCCが買収。アマゾンなどのネット購入が大きいな要因ともいう。

地元新聞社の読者写真コンテストは1カ月〜3カ月に移行して久しい。徳島、愛媛新聞社は、1カ月ごとに同コンテストには、写欲を集めている。インスタグラムに投稿するコンテストも増えつつあり、紙焼き人として気がかりだ。紙ベースに焼いた写真は、プリントの味と色彩など焼き加減で感動を与える。

浮世絵師の葛飾北斎の「冨獄三十六景」、歌川広重の「東海道五十三次」は構図の教本となっている。

今回も優れた作品が届いた。1人の出展が10点となったと伺った。5人が応募いただき、36点が寄せられた。スナップからポートレート、風景など幅広いジャンルだ。季節感もあり楽しく見せていただいた。作品は自然にふれあい感受性に富む。作品作りは構図含め表現力が問われる。必要な場合はモデルを配置することや情景を訴える必要なものは画面に取り入れたいものだ。自分の力量が分かるコンテストにもどんどんチャレンジしてほしい。

 

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