第31回朝日四国写真展 |
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第31回朝日四国写真展の審査会が11月10日徳島市の徳島県教育会館で開催された。四国の写真愛好家を対象とした公募展「第31回朝日四国写真展」(全日本写真連盟関西本部・朝日新聞社主催、愛媛県、香川県、徳島県、高知県、朝日放送テレビ後援) の入賞・入選作品が決まった。 114人から計504点の応募があり、最優秀の朝日新聞大賞など22点が入賞、40点が入選した。 1月以降、各地で巡回展が開かれる。日程は次の通り。 ▽徳島市シビックセンターギャラリー1月24〜26日、▽香川県文化会館県民ギャラリー2月27〜3月2日、▽愛媛県立美術館(南館)3月5〜8日、▽高知市文化プラザかるぽーと7階展示室3月13〜16日 審査と選評は、全日写連の山中健次・総本部理事/関西本部委員長、谷口晃隆・総本部理事、橋本弦・関西本部長が担った。 【入賞者一覧】 |
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朝日新聞大賞 『夕間暮れ』 福田 勉 〔徳島県〕
夕暮れの薄暗い時間帯を狙って撮影しています。建物が薄っすらと写り、提灯の明かりなども効果的です。女性は浴衣姿でおしゃべりをし、男性は沖を見ているようです。漁村の夏の夕暮れの風情が滲み出ています。
講評 総本部理事・関西本部委員長 山中 健次 |
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全日本写真連盟賞 『想 い』 井上 憲治 〔徳島県〕
青色の服を着た子どもが黄色い花を持っています。目を見せずに顔の下半分だけの切り取り方はなかなか真似できません。ソフトに仕上げたことで少女の暖かさや優しさが伝わってきます。
講評 総本部理事・関西本部委員長 山中 健次 |
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愛媛県知事賞 『日日是好日』 関野 敏文 〔愛媛県〕
カラフルな洗濯物の下に猫ちゃんが登場することによって見事な作品に昇華しました。見過ごしてしまいそうな場所にカメラを向けて作品に仕上げた作者の写真眼は確かです。
講評 総本部理事 谷口 晃隆 |
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香川県知事賞 『挑 む』 中畑 小夜子 〔香川県〕
人の様にも見える存在感の有る樹木、吠える犬と人物、これらを美しい夕景の中にシャープなシルエットで見せてあり、物語性の有るお洒落な作品です。
講評 総本部理事 谷口 晃隆 |
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徳島県知事賞 『急ぎ足』 森 賢一 〔徳島県〕
街中の朝の光景でしょうか。女性の上半身を入れず、髪がなびく影で急ぎ足を表現しています。右の男性らしき影も効いています。撮れそうで撮れない観察眼の鋭いスナップです。
講評 総本部理事・関西本部委員長 山中 健次 |
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高知県知事賞 『空中遊泳』 宮地 知佐 〔高知県〕
苔が生えた岩の上をトンボがホバリングしているようです。頭や足、尻尾にきちんとピントが合い、羽だけが少しぶれて動きのある良い瞬間を捉えています。
講評 総本部理事・関西本部委員長 山中 健次 |
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朝日放送テレビ賞 『一年生』 久留島 克彦 〔香川県〕
少年の屈託のない表情に作品を見た人すべてが笑顔になれる作品てす。強い光線状態での撮影でしたが、光の扱い方も上手く画面上部に配した桜一枝も良く効いています。
講評 総本部理事・関西本部委員長 山中 健次 |
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関西本部長賞 『雲行き不安の門出』 後藤 美香 〔香川県〕
北風に振り袖がはためく瞬間を逃さず捉えています。白い壁に映る電柱の影や、青空を覆い始めた暗雲が成人する喜びに差す一抹の不安をよく表しています。ポツンと独りで立つ人物の大きさや上下を2分する画面構成も、狙った主題をより引き立てています。
講評 関西本部長 橋本 弦 |
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愛媛県本部長賞 『 皮むぎで勝負』 篠原 安吉 〔愛媛県〕
紙幣など和紙の原料に使うコウゾの皮むき作業でしょうか、足元が左下がりの緩い斜面になっているようですが引っ張る方向が画面を斜めに横切ることで、女性が込める力がよりこちらに伝わってくるのだと思います。
講評 関西本部長 橋本 弦 |
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香川県本部長賞 『別 れ』 城上 智子 〔香川県〕
親族一同が集まっての納棺の場面。親しい人の死、というおそらく人生で初めて出会った出来事と、見守る子どもたちの現実感の乖離が、ふすまという「額縁」のあちらとこちらの隔たりでうまく表現されていると思います。手前右の寝そべった子どもの姿や、奥の廊下から見守る母親(?)の姿も効いています。
講評 関西本部長 橋本 弦 |
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徳島県本部長賞 『いかないで!』 秋山 修一 〔徳島県〕
巣から落ちたヒナの「いかないで!」と必死に鳴く声が伝わってきます。モノクロ写真にしたことで、飛び去る親鳥とヒナという関係も、なにか観念的な意味があるかのようなシュールな印象を見る側に与えます。ただ、画面下側の空間の「空き」をもう少し詰めてもよいのかな、とも思いました。
講評 関西本部長 橋本 弦 |
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高知県本部長賞 『ボクもヒマワリ』 吉田 直司 〔高知県〕
子どもの笑顔は作品の題材としてよく選ばれますが、のどの奥まですっかり見えるほど、屈託なく笑う顔を捉えられたことが撮影者の勝利だと思います。背景のヒマワリの配置も非常に適切で、よく笑顔を引き立てています。
講評 関西本部長 橋本 弦 |
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特 選
『散歩道』
田羅間 カトリ〔香川県〕 |
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特 選
『海の男』
大沢 健太朗〔香川県〕 |
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特 選
『春疾風』
野藤 みきよ〔徳島県〕 |
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特 選
『あこがれ』
林 好一〔徳島県〕 |
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特 選
『散歩道』
三本 幸子〔高知県〕 |
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奨励賞
『昼下がり』
箸方 陽子〔香川県〕 |
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奨励賞
『お兄ちゃんとハロウィン』
廣野 美知子〔徳島県〕 |
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奨励賞
『出 動』
阿部 啓三〔徳島県〕 |
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奨励賞
『視 線』
井藤 光章〔徳島県〕 |
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奨励賞
『火振り』
芝 速三〔高知県〕 |
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入 選 『希望を込めて』 芳之内 恒夫〔愛媛県〕 |
入 選 『チョロの窓』 小泉 次郎〔愛媛県〕 |
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入 選 『肱川と花火』 成安 悦憲〔愛媛県〕 |
入 選 『霧中の参道』 河田 守〔愛媛県〕 |
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入 選 『獅 子』 窪田 保孝〔愛媛県〕 |
入 選 『桜の滝』 吉川 航太〔愛媛県〕 |
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入 選 『語らい』 石川 文則〔愛媛県〕 |
入 選 『んー?』 鳥生 秀子〔愛媛県〕 |
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入 選 『父 子』 青井 正廣〔愛媛県〕 |
入 選 『提出作品選択の時』 大高 久昌〔愛媛県〕 |
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入 選 『共 生』 阿河 洋一〔香川県〕 |
入 選 『祝 日』 秋澤 亨三〔香川県〕 |
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入 選 『見えないよ−』 子川 隆〔香川県〕 |
入 選 『子ども役者』 中澤 福美〔香川県〕 |
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入 選 『オアシス』 竹村 進〔香川県〕 |
入 選 『あしたから夏休み!』 原田 美智子〔香川県〕 |
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入 選 『カバな人』 宮ア 正樹〔香川県〕 |
入 選 『アグリ女子 翔んだ!』 田中 淳〔香川県〕 |
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入 選 『コーラス』 大津 勝治〔徳島県〕 |
入 選 『激 突』 林 敏彦〔徳島県〕 |
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入 選 『一休み』 光井 雅己〔徳島県〕 |
入 選 『120%』 岡本 早苗〔徳島県〕 |
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入 選 『ハニカミ』 箕村 復次〔徳島県〕 |
入 選 『藍の手』 野藤 敏美〔徳島県〕 |
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入 選 『たそがれの列車』 賀川 泰廣〔徳島県〕 |
入 選 『鯉の恋』 阿部 千代恵〔徳島県〕 |
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入 選 『花見三兄弟』 橋本 勝〔徳島県〕 |
入 選 『樹園の駅』 井上 義信〔徳島県〕 |
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入 選 『同行二人』 河野 俊文〔徳島県〕 |
入 選 『ばあちゃんと一緒』 山田 卓〔徳島県〕 |
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入 選 『絆』 喜多 昌弘〔徳島県〕 |
入 選 『突然の雪』 稲岡 武〔徳島県〕 |
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入 選 『清掃中』 浜村 良行〔徳島県〕 |
入 選 『お出かけ』 田中 一郎〔高知県〕 |
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入 選 『ブレイク』 小松 正夫〔高知県〕 |
入 選 『霧の中の二人』 別役 悦子〔高知県〕 |
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入 選 『危なかった』 前中 良啓〔高知県〕 |
入 選 『施餓鬼舟』 小松 裕子〔高知県〕 |
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入 選 『 御蚕賛』 島内 美智子〔高知県〕 |
入 選 『相席』 加島 朝花〔高知県〕 |
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